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第三回「国際協力・開発を英語のソースで勉強する会」-中国のアフリカ進出について

 2011年6月14日

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©creative commons japan (画像は勉強会とは一切関係ありません)



こんにちは。

6月12日(日)に第三回「国際協力・開発を英語のソースで勉強する会」を行いましたので報告します!

今回は今までの勉強会の中で一番盛り上がった会で、参加者のみなさんが持っている知識や経験がうまく共有された
刺激のある場になったのではないかと思っています。
ただ、肝心の英語の読みこなしに関しては今回は少し難しかったようです(笑)

勉強会概要

■日時
6月12日(日) 13時~15時

■場所
都内某所

■テーマ
中国のアフリカ進出について

■使用記事

http://www.economist.com/debate/days/view/465/print 

(30分でリーディング⇒ディスカッション)

■参加人数
9人
(男性4人/女性5人、学生6人/社会人3人)

記事内容共有

■中国のアフリカ進出擁護の意見(記事内容を読んで)
・中国はアフリカのロールモデルだ

・中国によってインフラ整備が整ってきた

・中国の模倣をすることによってアフリカも成長していくことができる

・中国がアフリカに対して教育をしている(ポスドク制度の提供など)
⇒外交的な理由!?
⇒アフリカ人普通欧米に行きたがるのでは?(お金が本当にあるひとじゃないと欧米にはいけない!?)

・アフリカへの注目度が高まった

・高度な技術が入ってくる

■中国のアフリカ進出反対の意見(記事内容を読んで)
・現地の産業が簡易な産業で終わってしまう
⇒支援があるないに関わらず元々モノカルチャーなわけで、中国のように海外資本が入るのがベーシックな発展じゃない?
⇒産業集積が行われるとその土地にノウハウが流出すると言われていて、それはアフリカにとっていいのではないか。

・地元の繊維業が衰退

・中国人労働者がアフリカに流入することによって不公平に就労競走が激しくなってしまう。
⇒アフリカ政府としても止めるんじゃないの?
⇒中国政府から政府にお金が落ちればそれで丸く収まってしまう?


ディスカッション

■アフリカと世界の歴史
・中国の前はヨーロッパとの繋がりがあったの?
⇒植民地支配の関係ではないか。

・冷戦後にヨーロッパとアフリカの関係性が弱まったと書いてあるがなぜ?
⇒アジアの成長があったからではないか
⇒アフリカの外資参入に対する締め付けが強まり、熱が冷めたのではないか

■教育-中国がアフリカに提供するポスドク制の話が出たとき
・ケニアでは、家庭が裕福でないと初等教育以降の教育まで受けるのは難しい。

・初等教育以降の教育と労働で稼ぐことができるお金が相関しないらしく、最低限必要な初等教育までしか行かせない親も多い。

■労働
・トップ層からのトップダウンが起こる可能性もありえるが、基本的に貧富の差は拡大していて、中国教育の恩恵を受けるステップまで行けない貧困層もたくさんいるのではないか。

・中国人が入ってきても親戚の中国人を雇うだけで、現地のひとを雇わないことも多い。
⇒インドでも同じようなことが起きたが、民主主義が浸透しているためつまはじきにされたらしい。

■政治・外交
・アフリカ政府は自分たちの借金さえなくなればいいと思っているのではないか。

・ネパールでも中国が作った橋とかいっぱいある
⇒カンボジアでも日本が作った橋とかたくさんあって、でもこれは外交上の都合というか、国のブランドイメージを良くするための戦略

・中国であふれた人口をアフリカに持ってきたいという発想があるらしい

・中国がアフリカの人々のことを考えているとは思えない。

・直接投資が入る場所自体そもそも偏りがある(中国の経済特区みたいな)

・中国が武器を輸出しまくっていることは国連の場でも批判されているが、とくに政治的な拘束があったりするわけではない。

・南アフリカは最近BRICSのSに入った


VOTE:中国のアフリカ進出に賛成?反対?

■どちらかというと擁護派・・・5人
■どちらかというと反対派・・・4人

■どちらかというと擁護派
・経済の潤滑油になる

・資本主義は不可避なので、その状況の中でどうやっていくか?という解決志向が大切だと思っている。

・中国が入ることが問題ではなく、中国しか入らないことが問題。

・鎖国したところで地場産業が整ってないので市場が機能していなかない。

■どちらかというと反対派
・GDPがあがればいいのか?

・日本は物質的に発展しているが問題がないことはない。こうなりたいの?


わたしたちはどうするべきなのか

Aさん:新興国のひとたちは先進国と同じ道をたどれば幸せになれると信じている・・・。

Bさん:先進国のもっている問題もシェアすることが必要なのではないか。単に同じ道を歩ませていいのだろうか。

Cさん:それ教えたところで実感わかないんじゃないかな?

Dさん:発展した後の問題に比して、物質的な豊かさがまずは必要なんじゃない。

Eさん:GDPだけが重要な指標ではないけど、でも少なくともGDPを追って得られる生活がまず大前提として必要なのではないか。そもそも物質的に豊かにならない方向性を誰が自信をもって提示できるのか。

Fさん:GDP向上を目指さない方向性を示すとかではなく、こういう問題もある(先進国の問題点として)って言う情報を提示することで、当事者が考えられるようになるのではないか。

Hさん:中国人が外に出て行くときは必ず中国人にとってメリットがあるわけだけど、それが果たして当該国のひとたちにとってもメリットとなるのであればいいんだけど、そこが分からないので擁護・反対と言えない。

Iさん:アフリカの大変な環境に入って暮らして仕事をしていくって、日本人にはできないじゃないか。そういう意味で中国人はすごいと思う。

Jさん:日本の小学校で英語の先生をしているケニア人がこんなことを言っていた。
「今の政府は権力を持っているひとが牛耳っている。しかし若い世代がFacebookやGoogleなどを通して情報を手に入れられるようになった。だからこの先には若い世代が牽引した良い国になっていくと思う。」

最後に

今回は議論がかなり白熱しまして、
中国のアフリカに対する関わり方から、先進国の途上国に対する関わり方まで話題は拡がったわけですが、
結論が1つにまとまることはありませんでした。

世界的に永遠のテーマなのですぐに出ないのは当然だと思うのですが、逆にこういう明確な答えのない命題にこそ、真摯に向きあっていく必要性があるのではないか、とぼく自身は強く感じています。

この分野に関心をもっている以上、日本の幸せ・世界の幸せについて模索し続けるのがわたしたちの責務だと思うので、「英語になれる」というコンセプトはそのままに、これからも「議論としても盛り上がる話題」を取り上げていきます!

興味のある方はぜひ、こちらまでお問い合わせください!




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