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【ニュース深読み】アフリカの森林伐採や農地劣化の原因は?

 2014年3月11日



こんにちは。STONEおだです。3月7日のグリーンエコノミーへの移行を加速 – アフリカビジネスニュースという記事を読みました。

アフリカの食料安全保障問題の改善が最近の気候変動で、より厳しいものになっている。グリーンエコノミーへの移行を急速に行う必要性がある。アルジェリア、チュニジアで太陽光発電の利用から南アフリカで自然エネルギーファンドへ投資まで、経済を含めての緑化は加速していかなければならないと、国際連合環境計画 (UNEP) 事務局長のアヒム・シュタイナーはアフリカ環境デーで伝えた。

国際連合環境計画によれば、アフリカ大陸は1950年以降、土地の劣化により65%の農地を失った。それは農業国内総生産(GDP)を12%悪化させることとなった。そして、2020年までに砂漠化により一億三千五百万人が現在暮らしている土地を移動しなくてはならないリスクにさらされる。

さて、アフリカの土地の劣化は気候変動(だけ)の問題なのでしょうか?エネルギー獲得のためだけに森林が伐採されたり土地がやせ細ったりしているのでしょうか?このニュース記事を見る限りではこの2つを伐採や農地劣化の問題として捉えているように見えますが、問題を多面的に見る訓練をするべく、森林伐採と農地劣化について少し調べてみました。

発電以外のアフリカにおける森林伐採の原因は先進国への木材輸出

森林伐採©Jan-Joseph Stok / Greenpeace

森林伐採©Jan-Joseph Stok / Greenpeace

先進諸国への木材輸入のための伐採が大きな原因の一つのようで、例えばコンゴ民主共和国においては木材輸出収入がGDPの5%を占めています。すべてのアフリカ諸国における木材輸出について調べられてはおりませんが、コンゴ共和国においてはほとんどの輸出先が中国中央アフリカ共和国においてはEU諸国と中国がほぼ半々のようです。
伐採された全木材の内の何%が輸出向けなのかのデータを探せていないため、木材輸出の森林伐採への寄与率がどの程度大きいのかについてこの記事にて明記することはできませんが、発電以外の可能性の一つとして木材輸出を頭に入れておいても良いかと思います。

農地の劣化の原因は過度の金儲け主義?

こちらについては統計データなどを探せたわけではないため仮説になってしまいますが、農地劣化の原因は過度の換金作物栽培または家畜飼育にあるのではないかと考えます。自給自足のための作物栽培から換金作物栽培にシフトして以降、貨幣を得るために(人口爆発も相まって)過度の作物栽培を行ってきていると想像できるからです。

また、こちらのきこりのホームページによると、家畜の過度な飼育もまた農地劣化に影響しているとのことです。

昔からの西アフリカ(サバンナ地域)の生活の知恵それは、家畜を持つことで農業が成功すると言うこと。家畜が糞をするとそれが肥料になり、地味が肥える。この摂理を使って、人々は生活していました。家畜の数が富と名誉の指標だったんです。農耕の季節になると、家畜は休閑地へ移動させられ、そこで飼育(肥料を落として地味の回復)。このとき、飼育するところは棘のある木で囲んだそうです。

数日毎に移動してまんべんなく地力を回復。だから、家畜を沢山飼っていると貸してくれとか、申し出があり、名誉を得たんです。乾期になればなったで、収穫の終わった農地が飼育場に刈り残った穂を食べまわるのです。そして、夜になるとpomdodと呼ばれる共有地(村の)に集められ、一晩中ウンコをさせて、共有地の地力を維持してきました。しかし、人口増加に伴い、出費の拡大。そこで換金作物になるピーナツを植え、お金儲けに一直線。ただでさえ厳しい土地を酷使することになったんです。時間的、空間的、精神的余裕が無くなってきたんです。そして、地味が乏しくなりガリガリの大地に。

次の世代を担う木も、稚樹の段階で家畜の餌に後継者が育たないというか、後継樹が無いため残っている木々は、日々の生活で伐られていく一方、そうやって森が無くなっていきます。



終わりに
森林伐採もまた、様々な要因が複雑に絡み合った結果の問題ですね。根本には人口爆発があって、『従来と同じように生きるために森林伐採をやっているだけなのだから、突然伐採をする言われても困る』となるのは当然のことですよね。規制だけでは何の解決にもなりません。実際、森林管理法は機能しておらず不法伐採が横行しているようです。その点、アフリカでの太陽光発電としっかりとした送電の仕組みが出来上がることがこの問題解決に寄与することは間違いないと思います。今後の動きに期待です。


参考
・チュニジアの森林状況について:総合植林事業 (JICAの評価事業と思われます)
・少し古いですが森林状況の評価レポート:Global Forest Resources Assessment 2005

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