Home » 青年海外協力隊日記

【青年海外協力隊日記】モザンビーク・青少年活動隊員として活動中!

 2014年5月7日



はじめまして。今回、STONEのHPを通じてモザンビークで青年海外協力隊として活動する日々を書いていくことになりました、桂(かつら)です。
このブログを通して「アフリカ」「モザンビーク」「青年海外協力隊」「国際協力」「世界遺産」などなど、もし上記のキーワードに興味を持ってくださる方がいたら、その方々向けに情報発信をしていけたらと思っています。

————————————————
・所属:青年海外協力隊(JICA)
・職種:青少年活動
・任地:アフリカのモザンビーク島(何と島全体が世界遺産!)
・言語:ポルトガル語&現地語のマクワ語(目下勉強中)
・配属先:教育・福祉分野のNGOを通じて小学校にて活動中。モザンビーク島発祥のNGOで30年以上の歴史があり、島内外での認知度も高い。
・期間:2013年10月~2年間活動予定。
————————————————


※任地のモザンビーク島の様子。美しい海、のんびりした空気、数々の歴史遺産。素敵なところです。

私も協力隊に応募する前はいろいろな方のブログを読ませて頂き、悩んだ末に決断したので、回り回ってその作者の方々に恩返しができたらいいな、と思います。迷うことも多い日々ですが、現場にいるからこそ感じられることや学べることを、正直に素直に書いていきます。どうぞよろしくお願いします。

さて、記念すべき第一回目は、現在の私の活動と拠点としている学校の状況についてお伝えします。

赴任先モザンビークでの活動と、対象としている学校の概況

現在私は、島内にある小学校のうちの一つ(島内には計3つの小学校があります)の1年生のクラスで活動しています。

■目的:島内の教育状況の向上
■方法:1年生・2年生のクラス担任(各1人ずつ)とペアを組み、全ての授業計画・授業を一緒に行い、より良い授業の在り方を目指す。成功した事例に関しては他のクラスや学年にも紹介したり、3か月タームで他の小学校も回る予定。

現在私が活動している小学校は下記のような状況です。

・生徒約1100名(1クラス約40名×1学年4クラス×7年生)
・教室は8つ。体育ができるような校庭や体育館はありません。
・三部制(6・7年生は朝6:30~11:00、1・2年生は11:00~14:00、3~5年生は14:00~17:20)
・制服は青のシャツに紺のスカートorズボン。半数くらいの生徒が制服を着ておらず、私服です。

これだけの情報ではあまりイメージができないかと思いますので、下記5つの観点からより詳しい状況を書いていきます。

1. モザンビークの小学校における学習環境について
2. モザンビークの小学校における勉強用具について
3. モザンビークの小学校に勤める先生について
4. モザンビークの小学校の生徒たちについて
5. その他の状況について

1. 学習環境(教室内)の状況

ドア・窓がない

そのため…
・雨の日は授業中止。(生徒たちは水浴びができるので大喜び)
・授業中に他のクラスの生徒たちがのぞきに来て授業妨害。

机・椅子がない

生徒たちは床に座って膝の上や床に直接教科書やノートを置いて字を書きます。そのため…
・まだ鉛筆を上手に持てない1年生の生徒たちにとって、膝の上や床の上で字を書くことは至難の業。
・自分の席がないので、毎日きれいに座らせるのに一苦労。更に立ち歩いたり前後左右の子と押し合いへし合い…ついには殴り合いになり泣いたり叫んだり走り回ったり…
等の問題が発生します。

素敵なところ

・生徒たちにとっては友達と密着して座ることができる&その日の気分で好きなところに座れて楽しそう。先生は大変ですが…。
・物が全くないので、体育の授業を室内で行うこともできます。
・席が固定されていないので生徒の人数の変動に合わせて座り方を変更できます。

2. 勉強用具に関して

鉛筆がない

私のクラスでは、約3分の1の生徒が鉛筆を持っていません。持っている子も5cmに満たない長さだったり、HB以下の薄い鉛筆だったり、質が悪くすぐにぽきぽき折れてしまったり…。更に、鉛筆はあっても鉛筆削りを持っていない子もいるため、折れたり先が丸くなると書けなくなってしまいます。

教科書がない

国から無償で配布されるのですが、数が足りずまだ手元に自分の教科書がない子もいます。また管理ができておらず、ページが破れていたり一部がなくなってしまっていたり…。
勉強用具が揃っていないと授業中に問題を解く際にすることがない→他の子に「貸して!」とお願いしたりちょっかいを出し始める→クラス中に広がってものすごくうるさくなり、集中できる環境がなくなる という悪循環が生まれます…。

3. 先生に関して

働き方に課題を感じる

・ほぼ毎日、1学年の先生の4人のうち誰か1人は学校を休んでいる(理由は家族の病気など致し方ないものですが)
・先生がいないクラスの生徒を他のクラスに振り分ける仕組みになっている。生徒を移動させ、座らせるために毎日15分近く授業時間を使っている。更に1クラスの生徒の数が増え、狭い教室に70名ほどの生徒がいることも。
・授業中に携帯電話に出る。
・生徒がうるさいと木の棒で殴る人もいる。

素敵なところ

・問題点と同じ内容ですが、見方によっては家庭との両立をしているところ。家族や子どもが病気だから、ということで休んでも他の先生は「しょうがないねえ、今日はうちのクラスに生徒を入れよう」という感じ。それぞれの家族に事情があるので、お互い様ということなのでしょうか。
・元気いっぱい(すぎる)生徒たちを惹きつけるために歌(アルファベットの歌や数え歌など)を楽しそうに歌って授業を始めるところ。生徒たちもおしゃべりをやめて大声で歌い始めます。

4. 生徒たちの様子に関して

元気いっぱい!!!!

・友達とじゃれ合っているうちに殴り合いになって大泣き。でも1分後には仲直りしてニコニコじゃれ合っている。(さっぱりしていて陰でのイジメとかはなさそうです)
・並んだり順番を待つのが苦手な子が多い。押し合いへし合い、前の子を突き飛ばしても自分が前に出たい!!
・先生「この問題分かる人!」→子どもの半数以上「わたし!わたし!ハイハイハイ!」→前に出てきて答えるのですが、正答率約30パーセント。つまりわからなくてもとりあえず手を挙げてみる!という状況。間違えるとクラスメイト達は一斉に「え~!ひゅ~!」という感じでからかいますが、それを過度に恥ずかしがったり落ち込んだりする様子はありません。

学年は一緒でも、年齢はバラバラ。

・家庭の事情で学校に入るのが遅れたり、進級テストに落ちたりすることがあるので、同じクラスでも年齢はバラバラです。身体的な面も学力の面でも発達段階に差がありますが、全く気にしていない様子。いい意味でマイペースです。(授業が簡単すぎて暇そうにしている子には他の課題を与えた方がいいのかな…とも思いますが)
・義務教育開始年齢(6歳)以前に、保護者が希望した場合、「見学者」という形で学校に来ることができます。授業中にずーっと泣いていたり、地べたに突っ伏して寝始めてしまったり、ノートや教科書をおもちゃにして破いてしまったり、というような行動をする子は、見学者の子が多いとのことです。(先生談)

音やジェスチャーで覚えるのは得意。でも視覚で覚えたり、字を書いたりするのは苦手な子が多い。

・ポルトガル語:「a,e,i,o,u」と何も見ずに言うことはできるのですが、「a」という文字が「ア」という音である、ということをわかって(覚えて?)いなかったり、文字を書くのは難しい子が多いです。
・算数:「1,2,3,4,5」と順番に数を数えたり、指を折ったりすることは得意。ただ数字を左右反転して書いていたり、数式(1+1=2)にして書くと途端に計算ができなくなってしまう子が多いです。
・字を書くこと、単純計算に関しては反復練習の機会が少なすぎると感じます。

5. その他

・時間が守られない:チャイムが手動(鉄板と鉄棒)でチャイムを鳴らす係の先生がいない&時計が教室にない&そもそも時間を守る意識が低いため、時間が全く守られません。そのため、1時間以上続けて授業をすることもあり、生徒の集中力が切れてしまいます(トイレに行く子が後を絶たなかったり…)。更に40分×4コマ(5分休憩)の時間割なのですが、最後の1コマは行われていないクラスの方が多いです(先生が勝手に終わりにしてしまう)。
・現地語しかわからない生徒がいる:モザンビーク島では昔から現地語のマクワ語が家庭で多く話されており、学校で初めて公用語のポルトガル語を習う!という子もいます。しかし授業は基本的にポルトガル語で行われており(重要なポイントはマクワ語も交えて説明していますが)、「立って」「座って」などの基本的な指示もわからない子もいます。
このような状態であるため、1年生のうちにクリアしておきたい、「基本的なアルファベットの読み書き」「1~10までの数字の読み書き&基礎計算」をすべての生徒ができるようになるためにはなかなか厳しい状況です…。
しかし、私が今ペアを組ませて頂いている先生(29歳で先生歴5年目。優しくてどんなに生徒が騒いでも殴りません!)が情熱・モチベーションをもっている方なので、日々その先生と試行錯誤しながら、状況の改善に取り組んでいます。

問題点ばかり書いてしまいましたが、子どもたちは元気いっぱいで先生たちも突然現れた外国人の私を温かく迎え入れてくれて感謝です。
次回は具体的な取り組みに関してとその結果・考察を書いていきたいと思います。


※写真は1年生の教室の様子です。

人気記事


Add Twitter!

Leave your response!

Add your comment below, or trackback from your own site. You can also subscribe to these comments via RSS.

Be nice. Keep it clean. Stay on topic. No spam.

Additional comments powered by BackType






協力:gakuvo
STONE イベント
   STONE ブログ
団体概要
   STONE Twitter
STONE お問合せ
HIKEGRAPH HIKEGRAPH


stone logo